建設業の営業DX事例|顧客情報の一元化でフォロー漏れを解消

建設業の営業現場で起きていたこと
顧客・案件・売上の情報が紙、Excel、メールに分散し、営業の全体像が見えにくい。
その結果、起きていたこと
案件の優先順位づけが担当者ごとになり、追客漏れや共有の手戻りが起きやすい。
建設業(通信設備)のB社では、この状態が続いた結果、見込み案件のフォロー漏れが年間32件発生し、機会損失は概算4,800万円にのぼっていました。今回は、kintoneによる情報の一元化と生成AIを活用した分析により、営業の優先順位を見える化した事例を紹介します。
この事例のポイント
フォロー漏れ
年間32件
機会損失
概算4,800万円
営業情報の分散が招いていた損失

顧客情報・案件情報・売上情報が分散している状態は、現場が怠けているから起きるものではありません。 むしろ、忙しい日々の中で業務を回してきた結果として、紙、Excel、メールが積み重なり、少しずつ全体像が見えにくくなっていくことが多いです。

ただ、その状態が続くと、案件の優先順位づけが担当者の経験や感覚に寄りやすくなります。 担当者が不在の日、会議で状況を共有したい場面、見込み案件を追い直したいタイミングで、情報の分散がそのまま営業の取りこぼしにつながりやすくなります。

本記事では、年間32件のフォロー漏れと概算4,800万円の機会損失が課題だった建設業の事例をもとに、 顧客・案件・売上情報の一元化と、案件優先度の見える化をどのように進めたかを整理します。

この記事の要点(3点)

  1. 情報の分散を解消:顧客・案件・売上情報をkintoneで一元管理
  2. 営業判断を支援:生成AIで案件データを分析し、優先順位づけの判断材料を増やしたこと
  3. 取りこぼしを抑制:見込み案件フォロー漏れ年間32件をほぼ解消

現状 → 課題 → 提案 → 効果

現状

顧客リスト、案件管理、売上データ、進捗管理、見積履歴、フォロー履歴が複数媒体に分散し、会議や打合せのたびに状況確認から始まる状態でした。

課題

問題は情報量の多さではなく、営業判断に必要な情報がまとまっておらず、担当者の経験や記憶に依存しやすいことでした。 その結果、追客の抜け漏れや優先順位づけのばらつきが起きやすくなっていました。

提案

まず、既存の顧客・案件・売上情報をkintoneに取り込み、一元管理できる状態を整えました。 そのうえで、生成AIで過去の案件データを分析し、成約率が高いにもかかわらず後回しになっている案件を見つけやすくしました。

進め方は、Excel取込み → kintone一元化 → 生成AI分析の3段階です。 いきなり大きく変えるのではなく、今ある情報を活かしながら、現場に無理のない形で段階的に進めています。

効果

導入後は、見込み案件のフォロー漏れ年間32件がほぼ解消しました。 それだけでなく、営業情報を同じ場所で見られるようになったことで、追客の優先順位を社内で共有しやすくなり、会議や引継ぎの負担も減らしやすくなりました。

成功を支えた3つのポイント

  1. 「守りの記録」から「営業判断に使う情報」へ見方を変えたこと
  2. 今あるExcelや既存データを活かしながら、段階的に進めたこと
  3. 「この損失をゼロにする」という社長の強い意志が、現場を動かす起点になったこと
補足

大手のような営業部隊がなくても、今ある情報を整えるだけで、取りこぼしていた案件に気づきやすくなることがあります。まずは、いまの流れを棚卸しすることから始めるのが現実的です。

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まずは現状整理からご相談ください

営業の属人化やフォロー漏れは、いきなり大きなシステムを入れなくても、まずは今ある紙・Excel・メールの流れを整理するだけで改善の方向が見えることがあります。

「相談=すぐkintone導入」ではありません。 まずは、どこに情報が散らばっているのか、どこで追客漏れが起きやすいのかを整理するところからで大丈夫です。

何から手をつけてよいか分からない段階でも問題ありません。現場に無理のない進め方を一緒に考えます。

営業情報の分散を減らし、追客漏れを防ぎやすい状態へ。

今ある運用を土台に、どこから整えると回りやすくなるかをご提案します。

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※本記事は事例企業様の機密保持のため、一部情報を匿名化しています。

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