都城エリアで多くの事業者さんと話していると、「うちは特殊だから変えにくい」「今のやり方のままでいい」という声をよく耳にします。その感覚は理解できますが、変化の激しい時代には、現状維持の判断そのものを見直す視点も必要です。
本記事では、DXに限らず事業全般に通じる「次の一手を考える姿勢」について、お伝えしたいと思います。
環境は簡単には変えられない。だからこそ、このまま現状維持にするのか、小さくでも次の一手を打つのか。
あなたなら、どっちですか?
都城エリアで多くの事業者さんと話していると、正直、現状維持の思考が強いと感じます。
もちろん、それには理由があります。人手が足りない、時間がない、日々の仕事を回すだけで精一杯。無理に変えて現場が混乱するくらいなら、今のやり方を続けたい。そう考えるのは自然なことです。
実際、こんな言葉もよく耳にします。
「うちの会社は特殊なことをやっているから、アナログのままでやるしかない」
この感覚を、私は頭ごなしに否定したいわけではありません。現場を守ってきた人ほど、簡単に変える判断はできないからです。過去の経験があるからこそ、慎重になる。その姿勢自体は大切だと思います。
ただ、ここで一度立ち止まって考えてみてほしいのです。
本当にそうなのか。
過去のやり方や、これまでのルールは、いまの時代でも正しいのか。
変化が激しい時代に問われるのは「対応力」
生成AIに代表されるように、いまは変化のスピードが非常に速い時代です。昨日までの当たり前が、明日には当たり前ではなくなる時代とも言えます。私は、この変化にどう対応するかが、会社の生き残りを左右すると考えています。
ここで言いたいのは、「最新技術を何でも入れるべき」という話ではありません。
大切なのは、変化を知ること・必要なものを見極めること・小さく試して判断することです。
つまり、問われているのは「対応力」です。何でもすぐ入れる会社が強いのではなく、変化に無関心にならず、自社に必要なものを見極めて動ける会社が強い。私はそう考えています。
改善を止めた会社に、成長はない
逆にいえば、改善に取り組まない会社に成長はありません。これはDXに限った話ではなく、事業全般に言えることです。
以前、ある方がこんな話をしていました。
「現状維持を選んだ時点から、衰退は始まる。毎年、何かしらの変化を加えなければ、事業はなれあいになる」
私は、この言葉は本質を突いていると思っています。
現状維持は、短期的には安心です。新しい投資もいらないし、現場の摩擦も少ない。けれど、外部環境が変わり続ける中で、自分たちだけが変わらないままでいれば、相対的に少しずつ遅れ、縮小していきます。
その遅れは、ある日突然問題になるわけではありません。気づかないうちに積み上がります。積みあがった先に悲惨な状況が待っています。
- 採用で選ばれにくくなる
- 若い人が定着しにくくなる
- 取引先とのやり取りでスピード差が出る
- 新しい提案が通りにくくなる
- 現場の負担がじわじわ増える
こうした小さな差が、数年かけて大きな差になります。
「うちは特殊だから無理」は、半分は事実で、半分は思い込み
「うちは特殊だから無理」という言葉も、すべてが間違いだとは思いません。実際に、特殊な部分はあります。業界特性、顧客事情、現場の制約は会社ごとに違います。
ただ、全部が特殊ということはほとんどありません。仕事の中には、変えにくい部分と、変えられる部分が混ざっています。
たとえば、こんな見方ができます
- 提供しているサービスは特殊でも、情報共有のやり方は見直せるかもしれない
- 現場の技術は特殊でも、確認の手順や記録方法は変えられるかもしれない
- お客様対応は個別性が高くても、見積・進捗・連絡の管理は整えられるかもしれない
大事なのは、最初から「無理」と決めることではなく、どこが本当に特殊で、どこなら変えられるのかを見極める姿勢です。この姿勢がある会社には、次の一手が生まれます。
投資は毎回成功しなくていい。大事なのは「次に活かせるか」
新しい取り組みへの投資は、毎回うまくいくとは限りません。これは事実です。
ただ、だからといって「失敗したくないから何もしない」を選び続けると、会社は変化への対応力を失っていきます。
私は、都城の会社にこそ、こんな姿勢が広がってほしいと思っています。
仮に投資がうまくいかなかったとしても、
その失敗から得た教訓を次に活かす。
うまくいかなかった経験を「やめる理由」にするのではなく、「学ぶ材料」にできる会社は強くなります。小さく試して、学んで、次の一手に活かす。この繰り返しが、1年後の差になります。そして、その積み重ねが、5年後の会社の強さになります。
現状維持を選ぶなら、「考えたうえで」選ぶ
私は、現状維持そのものを悪いと言いたいわけではありません。現場を守るために、あえて変えない判断が必要な場面もあります。
ただ、変化が激しい時代において、「変えない」を続けるなら、少なくともなぜ変えないのかを説明できる状態であってほしいと思います。
なんとなく今まで通り、ではなく、考えたうえでの現状維持。それができれば、現状維持は「思考停止」ではなく、ひとつの戦略になります。
逆に、それがない現状維持は、ゆっくりとした衰退につながる可能性があります。
都城の会社に、もっと「次の一手」を考える文化を
都城には、いい会社がたくさんあります。現場を大事にして、技術を磨いて、お客様との信頼を積み上げてきた会社がたくさんある。だからこそ、私は思います。
その強みを守るためにも、過去と現状を一度疑い、次の一手を考える会社が、もっと増えてほしい。
大きな変化である必要はありません。
- 新しい技術を知る
- 他社の事例を聞く
- やり方を1つ見直す
- 小さく投資して試してみる
- うまくいかなければ、教訓を次に活かす
まずは、そのどれか1つでもいい。
それだけでも、今年の「次の一手」になります。
あなたの会社は、今年どんな変化をつくりますか?
